結論:工事不要の手段なら最短翌日から使える

光回線の開通工事は申し込みから2〜4週間、繁忙期(3〜4月)は1〜2ヶ月かかります。引越し当日からネットを使いたい場合は、工事不要の手段を「つなぎ」として使い、並行で光回線の工事を進めるのがベストです。

即日〜翌日で使えるネット手段

工事不要でネットが使える手段は3つあります。

ホームルーター

コンセントに挿すだけで自宅にWi-Fi環境を作れる据え置き型の機器です。ドコモ home 5G、SoftBank Air、WiMAX(GMOとくとくBB等)が代表的です。

Web申し込みなら最短翌日に届きます。家電量販店で在庫があれば当日持ち帰りも可能です。実測速度は30〜100Mbps程度で、動画視聴やテレワークのビデオ会議は問題なくこなせます。

ホームルーターの仕組みや向き不向きについて詳しく知りたい方は「ホームルーターの実力 — デメリットと向いている人」をご覧ください。

ポケットWi-Fi(短期レンタル)

1日単位でレンタルできるモバイルWi-Fiです。WiFiレンタルどっとこむ等のサービスでは、空港・コンビニ受取やポスト返却に対応しているため、引越しのタイミングに合わせやすいのが特徴です。

速度は10〜50Mbps程度とホームルーターより劣りますが、「光回線が開通するまでの1〜2週間だけ」という使い方なら十分です。

スマホテザリング

スマホのモバイル回線をWi-Fiとして共有する方法です。追加費用はかかりませんが、スマホのデータ容量を消費します。

大容量プラン(月20GB以上)を契約していれば数日間のつなぎには使えますが、動画視聴やテレワークには向きません。あくまで最後の手段と考えてください。

3つの手段を比較

比較項目ホームルーターポケットWi-Fi(レンタル)スマホテザリング
開通までの日数最短翌日最短翌日即日
実測速度30〜100Mbps10〜50Mbps10〜30Mbps
月額(税込)4,000〜5,500円100〜200円/日0円(データ容量内)
データ制限実質あり(大量通信時に制限)プランによる(1日3GB等)スマホのプラン上限
同時接続台数20〜60台5〜10台5〜10台
おすすめの利用期間1ヶ月以上数日〜2週間数日以内
テレワーク○(ビデオ会議OK)△(長時間は不安定)△(データ消費大)
オンラインゲーム△(Ping値が高い)×(速度・Ping値ともに不足)×

つなぎの期間が1〜2週間ならポケットWi-Fiのレンタルがコスパ最強です。1ヶ月以上になりそうならホームルーターを検討してください。

「つなぎ」として使う場合の注意点

光回線の工事を並行で進める

つなぎの手段はあくまで一時的なものです。速度・安定性・コストのすべてで光回線に劣るため、つなぎ手段を契約したら、同時に光回線の申し込みも済ませてください。 工事の予約は先着順なので、早く申し込むほど早く開通します。

ホームルーターの8日以内キャンセル制度

ホームルーターには「初期契約解除制度」があり、契約から8日以内であれば違約金なしで解約できます。端末が届いて使ってみたら電波が悪かった、という場合のセーフティネットです。

ただし、この制度はあくまで「サービスに問題がある場合」の保護制度です。最初から短期利用目的での契約は推奨しません。1ヶ月以上使う見込みがない場合は、ポケットWi-Fiのレンタルの方が適切です。

レンタルWi-Fiの返却忘れに注意

ポケットWi-Fiのレンタルは返却日を過ぎると延滞料金が発生します。引越しのバタバタで返却を忘れがちなので、光回線が開通したらすぐに返却してください。

光回線の工事を最短で終わらせるコツ

つなぎ期間を短くするには、光回線の開通工事をできるだけ早く終わらせることが重要です。

引越し1ヶ月前に申し込む。 これが最も効果的です。繁忙期(3〜4月)は工事の予約が2ヶ月先まで埋まることもあるため、1.5〜2ヶ月前がベストです。

平日の午前中を工事日に指定する。 土日は混みやすいため、平日の方が早い日程を確保しやすくなります。

光コラボ同士の乗り換え(事業者変更)なら工事不要のケースも。 引越しではなく回線変更だけの場合、NTTフレッツ光の設備をそのまま使えるため、工事なしで切り替え可能です。

光回線の工事の流れや所要時間について詳しく知りたい方は「光回線の工事 — 何をする?穴は開く?」をご覧ください。

よくある質問

ホームルーターをそのまま使い続けるのはあり?

ありですが、おすすめはしません。ホームルーターの実測速度は30〜100Mbps程度で、光回線(200〜600Mbps程度)の3分の1〜5分の1です。動画視聴やWeb会議なら問題ありませんが、複数人での同時利用やオンラインゲームでは力不足を感じることがあります。月額もホームルーター(4,000〜5,500円)と光回線マンション(3,500〜4,500円)で大きく変わらないため、光回線を引ける環境なら光回線の方がコスパが良いです。

テザリングでテレワークはできる?

短期間なら可能ですが、長期間は厳しいです。ビデオ会議1時間で約0.5〜1GBのデータを消費します。月20GBのプランなら20時間程度でデータ上限に達する計算です。数日のつなぎなら問題ありませんが、1週間以上テレワークが続く場合はポケットWi-Fiのレンタルかホームルーターを用意してください。

まとめ

引越し当日からネットを使うには、光回線の開通工事を待つ間のつなぎ手段を用意するのが現実的です。1〜2週間のつなぎならポケットWi-Fiレンタル、1ヶ月以上かかりそうならホームルーターが適しています。

どちらを選ぶにしても、光回線の申し込みは並行で早めに済ませてください。 工事の予約は先着順です。

引越し全体のネット手続きについては「引越し先のネット回線、失敗しない選び方」で全体像を解説しています。引越し前後のタスクを一覧で管理したい方は「引越しのネット手続き完全チェックリスト」をご活用ください。