結論:引き渡しの2ヶ月前に申し込む
新築戸建てのネット回線は、引き渡し日の2ヶ月前に回線事業者を決めて申し込むのがベストです。新築は既存の回線設備がないため、引き込み工事に通常より時間がかかるケースがあります。早めに動くことで、入居日にネットが使える状態を目指せます。
新築戸建てのネット回線 — タイムライン
引き渡し2ヶ月前:回線事業者を決めて申し込む
この時点でやるべきことは2つです。
1つ目は回線事業者を選んで申し込むことです。選び方のポイントは次のセクションで解説します。
2つ目はハウスメーカー(工務店)に「ネット回線を引く」と伝えることです。建築中であれば、壁の中にCD管(配線用の空配管)を通してもらえます。これがあると光ファイバーの引き込みがスムーズになり、外壁に穴を開ける必要がなくなります。
引き渡し1ヶ月前:配管の確認と工事日の調整
ハウスメーカーにCD管の敷設位置を確認します。一般的には外壁から屋内のONU(光回線終端装置)設置予定場所まで通します。ONUの設置場所はリビングや書斎など、ルーターを置く部屋に設定するのが基本です。
回線事業者と工事日の最終調整もこのタイミングで行います。引き渡し日当日に工事を入れられるのが理想ですが、日程が合わない場合は引き渡し後の最短日程を押さえてください。
引き渡し時:開通工事
工事は電柱から光ファイバーを引き込み、ONUを設置するまでの作業です。所要時間は1〜2時間程度。立ち会いが必要です。CD管が通っていれば、外壁への穴あけは不要です。
工事の詳しい流れは「光回線の工事 — 何をする?穴は開く?」で解説しています。
回線の選び方 — 戸建てならではのポイント
新築戸建ては、マンションと違って自分の好きな回線を自由に選べるのが最大のメリットです。選び方のポイントは3つあります。
独自回線が使えるエリアなら検討する価値あり
auひかりやNURO光などの独自回線は、NTTフレッツ光とは別の光ファイバー網を使っているため、利用者が少なく混雑しにくいという特徴があります。エリア内であれば、光コラボよりも速度が安定するケースがあります。
ただし独自回線は提供エリアが限定されています。当サイトのエリア別おすすめ回線ページで引越し先の住所を確認してください。
10ギガプランが選べるのは戸建ての特権
10ギガ(10Gbps)プランはマンションではほとんど提供されていませんが、戸建てなら対応エリア内で契約できます。月額は1ギガプランより1,000〜1,500円高くなりますが、4K動画の同時視聴、大容量ファイルのやり取り、オンラインゲームなど、速度を求める用途が多い場合は検討の価値があります。
10ギガプランの費用対効果については「10ギガ光回線は必要か? — 1ギガとの違いと選ぶ基準」で詳しく解説しています。
スマホキャリアとのセット割
戸建てプランは月額5,000〜5,500円程度と、マンションプランより1,000〜1,500円ほど高くなります。セット割を使えば家族全員分のスマホ代が毎月割引されるため、家族が多いほどメリットが大きくなります。
| スマホキャリア | セット割がある光回線 | 割引額(1台あたり・税込) |
|---|---|---|
| ドコモ | ドコモ光 | 最大1,100円 |
| au | auひかり、ビッグローブ光 等 | 最大1,100円 |
| ソフトバンク | ソフトバンク光 | 最大1,100円 |
| 格安SIM | セット割なし → 月額が安い回線を選ぶ | — |
格安SIMを使っている場合はセット割がないため、GMOとくとくBB光やexcite MEC光など月額そのものが安い回線が有利です。料金比較ツールで条件を入力すれば、最安の回線を比較できます。
ハウスメーカー経由で申し込むべきか?
結論として、配管だけ通してもらい、回線は自分で選ぶのがベストです。
ハウスメーカーが提携している回線事業者を紹介されることがありますが、提携回線は月額や特典が公式サイトやWeb代理店より不利なケースが多いです。ハウスメーカーに仲介手数料が入る構造のため、その分がユーザーの負担になります。
ハウスメーカーにお願いすべきなのは以下の2つだけです。
- CD管(空配管)の敷設: 外壁からONU設置場所まで。これがあれば光ファイバーの引き込みがスムーズ
- LAN配線の埋め込み(後述): 全部屋に有線LANを通す場合。建築中にしかできない作業
回線事業者の選定と申し込みは自分でWebから行いましょう。
全部屋にWi-Fiを届けるための設計
戸建ては部屋数が多く、階をまたぐためWi-Fiが届きにくい場所が出やすいです。新築なら建築中に対策できるので、ここで設計しておくと後悔しません。
方法1:各部屋にLANコンセントを埋め込む
建築時に壁の中にLANケーブルを通し、各部屋にLANコンセント(RJ-45ジャック)を設置する方法です。有線接続が必要な部屋(書斎、テレビ周り等)に特に有効です。
費用はハウスメーカーによりますが、1ヶ所あたり5,000〜15,000円程度が目安です。建築後に後付けすると壁を剥がす必要があるため、建築中に済ませるのが圧倒的に安く済みます。
方法2:メッシュWi-Fiを導入する
メッシュWi-Fiは複数の中継ユニットを家中に配置して、シームレスなWi-Fi網を構築する仕組みです。2階建て・3LDK以上の戸建てでは、ルーター1台だけではWi-Fiが届かない部屋が出やすいため、メッシュWi-Fiの導入を推奨します。
メッシュWi-Fiの選び方については「メッシュWi-Fiの選び方 — 必要な台数と設置のコツ」で解説しています。ルーターの設置場所については「Wi-Fiルーターの最適な置き場所」も参考にしてください。
理想的な組み合わせ
LAN配線の埋め込み(書斎・リビング等の重要ポイント)+ メッシュWi-Fi(家全体のカバー)の組み合わせが、新築戸建てでは最も快適な環境になります。
よくある質問
光回線の工事で外壁に穴は開きますか?
建築時にCD管(空配管)を通してあれば、穴を開けずに光ファイバーを引き込めます。CD管がない場合は外壁に直径10mm程度の穴を開ける必要がありますが、防水処理を施すため建物への影響は最小限です。エアコンの配管穴を流用できるケースもあります。
建売住宅の場合はどうすればいい?
建売住宅はすでに建物が完成しているため、CD管の追加やLAN配線の埋め込みは基本的にできません。回線の選定と申し込みを早めに行い、引き渡し後すぐに工事を入れるスケジュールを組んでください。Wi-Fiのカバー範囲はメッシュWi-Fiで対応するのが現実的です。
まとめ
新築戸建てのネット回線は、引き渡し2ヶ月前に動き始めるのがベストです。ハウスメーカーにはCD管の敷設とLAN配線の埋め込みだけお願いし、回線事業者は自分でWebから申し込みましょう。
戸建ては自由に回線を選べる分、選択肢が多く迷いやすいです。エリア別おすすめ回線ページや料金比較ツールもあわせて活用してください。
引越し全体のネット手続きについては「引越し先のネット回線、失敗しない選び方」で全体像を解説しています。